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夏休みは親と子どもが一緒に過ごす時間が多い

7月末に入ると幼稚園、小学校、中学校、高校と子どもたちが夏休みに突入します。毎日家でのんびりしたり、外に遊びに行ったりと子どもたちにとって楽しい夏休み。家族で旅行したり実家に帰省したりして、思い出をたくさん作るご家族も多いでしょう。
一方で、夏休みに入ると親は毎日昼食を準備したり、宿題を見たりと大忙し。親として、子どもに有意義に夏休みを過ごしてほしい、怠惰な夏休みは過ごしてほしくないと思うがゆえに、ついつい口を出してしまう人も多いですよね。
一緒にいる時間が長ければ長いほど、一緒に楽しみを共有時間も増えますが、同時に宿題をやっていないことに対して、ゲームばかりやっていることに対してなど、叱る回数も増えがちです。
親心はなかなか子どもに伝わりにくいですし、親自身も正しい叱り方がどのようなものか正確にはわからないため、試行錯誤の夏となる人も少なくありません。
夏休みに子どもにしてはいけないNG行為とは?

子どもの成長にも重要な期間となる夏休み。しかし、一緒にいる時間が長いほど、親は様々な負担がかかりますし、何より思うように行動してくれない子どもに対してイライラしてしまうことも…。ここでは、夏休みに子どもにしてはいけないNG行為について紹介します。
1.強い叱り方でやる気を失わせてしまう
宿題をやっていない子どもに対して、ついつい「どうしてやらないの?」「早くやらないと後が大変だよ」などと口を出してしまうのは、親として子どもを心配しているからですよね。
しかし、そんな時、強い口調や怒鳴り散らすように激しく叱責してしまうと、かえって子どものやる気を失わせてしまうことがあります。
子どもは子どもなりに「いつやろうかな」「次に何しようかな」などと考えています。もちろん、親が口を出してしまうのは仕方がないことですが、「宿題いつする?」など自主的に考えられるように促す言い方に変えてみるなど工夫すると良いでしょう。
2.子どものやることに一々否定的になる

夏休みは、子どもが自由に自分の思うように遊んだり学んだりする機会でもあります。宿題もそのうちの1つですが、自由研究や新しい遊びの発見など、様々なところに好奇心の種が落ちていることでしょう。
そんな子どもたちのやることなすことに、一々「そんなことするの?」「それはダメでしょう」などと否定的な意見ばかり言ってしまっていませんか。
親としては「より良い方向へ導いてあげたい」と言う思いからくる口出しですが、子どもからしてみれば、自分のやること全てに否定的な口出しをされてしまっては、自分自身を否定されているような感覚に陥ってしまいます。
自信を失わせ、自分で何かをするというやる気を低下させてしまうことにつながるので、否定的にならず、危険なこと以外であれば、子どものやることを見守ってあげましょう。
3.失敗したことに対してネガティブな反応をする
子どもと過ごす時間が長くなればなるほど、子どもの失敗場面を目撃することになります。
子ども自身、失敗したことに対して「悔しい」「イライラ」「恥ずかしい」といった感情を持っているため、そこに追い打ちをかけるように親がネガティブな反応をすると、余計に負の感情が大きくなってしまいます。
よく「失敗は成功のもと」と言いますが、その通りです。その失敗から次にどのような行動をするべきかを考えることが大切です。親は失敗してしまった子どもに対して、頑張ったことに対して褒めた後、次にどうアプローチするべきか考える方向へと導いてあげましょう。
4.テレビやゲームを1人で長時間やらせる

夏休みは時間があり余っているため、つい持て余した時間をテレビやゲームに頼りがちです。最近はタブレットを使ったゲームやYoutubeチャンネルなども多く、子どもたちにとってエンターテイメントの宝庫と言えるでしょう。
テレビやゲームが必ずしもダメということではありませんが、関わり方が重要なポイントです。子ども1人で長時間テレビやゲームをさせていると、家族や友人とのコミュニケーションが極端に少なくなってしまいます。
そのため、テレビや動画配信サービス、ゲームなどの時間はあらかじめしっかり決めたり、あるいは親が一緒になって楽しみ、コミュニケーションをとる場所として使ったりと、親と子どもの絆に良い影響を与えられるよう有効活用しましょう。
5.子どもの遊びに口を出しすぎる
子どもの夏休みの遊び方に、つい口を出したくなる親は多いですよね。「どこで遊ぶの?」「誰と遊ぶの?」「それはやめたほうがいいんじゃない?」など、子どものことを思って、心配してしまうのは親として当然です。
しかし、あまりにも子どもの遊びに口を出しすぎたり、詮索するような行動をとりすぎたりすると、子どもは親から信頼されていないと感じて反抗的な態度をとったり、心を閉ざしてしまったりします。
1人で行動できるようになる年齢の子どもには、安全のため、誰とどこに行くかだけ聞き、不要な詮索はしすぎないようにするのが大切です。子どもの夏休みの過ごし方を否定的に見るのではなく、のびのびと過ごさせてあげることも成長には必要です。
夏休みは子どもの自主性を伸ばすチャンス!大人は補助に徹して

上記で紹介したように、子どものやることなすこと全てに口を出していると、子どもは自信を失ってしまったり、心を閉ざしてしまったりする可能性があります。
夏休みは学校がないため、自分の時間を自分でどのように使うのか、自分で考える時間でもあります。子どもの自主性を伸ばすには、大きなチャンスです。
大人は1つ1つに口を出すのではなく、まず子どもが何をしようとしているのか見守り、必要な時に助け舟を出してあげるなど、サポート役に徹するのが良いでしょう。
宿題や自由研究など、子どもが「教えて」と言ってきたときは、答えをそのまま教えるのではなく、解き方や考え方、この後どのようにアプローチするべきなのかを考える方向へと導いてあげてください。
やってほしいことがある時は事前に予定を決める
また「今日は宿題をきちんとやってほしい」「お手伝いをしてほしい」など、親としてはやってほしいことも当然出てきます。
そんなときは、直前に「これをしなさい」と命令口調で指示するのではなく、事前に「今日は宿題をいつやる?」などと予定を決めて、子どもが見通しを立てやすいようにしましょう。
この時、親の意見だけで「これをこの時間にやってね」と決めるのではなく、子どもと一緒にいつ行うかを決めましょう。自主的にやることと実行するタイミングを決めさせることで、やる気につながりますし、気持ちを自分で切り替えられるようになります。
子どもも大人も有意義な夏休みを送ろう

いかがでしたでしょうか。子どもは1人1人個性や考え方が違うので、一概にこうするべきということは言い切れません。しかし、夏休みは自主性や好奇心を育むチャンスです。普段とは違う接し方で、子どもも大人も有意義な夏休みを送りましょう。









