知っておきたい「空の巣症候群」とは?ならないためにできる3つの対策

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「空の巣症候群」という言葉を知っていますか?これは、ひな鳥が巣立って空になった巣を例えてできた言葉で、子どもが巣立って喪失状態に陥ってしまう親の心理状況を表しています。子育てに奮闘してきた母親なら誰でもなりうる症状で、進行するとうつ病などを発症することも。今回は、40代になったら知っておきたい空の巣症候群について解説します。

空の巣症候群とは

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空の巣症候群とは、子どもが巣立った後の「虚無感・寂しさ・喪失感」を抱えた親の心境の変化のことです。子どもの成長は嬉しいものの、20年近くすべてを捧げてきた存在がいなくなることで、自分の役割や存在意義を見失ってしまうことも原因として考えられます。

発症しやすい年齢

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空の巣症候群を発症しやすい年齢は、40代後半~50代といわれています。この年代は、子どもが大学に進学したり、一人暮らしをはじめたりする時期で、子育てが終わるタイミングです。

空の巣症候群は、父親よりも母親の方が発症しやすいといわれています。これは、子どもに接する時間が父親よりも長く、出産・子育てを機に仕事を辞めている人が多いためです。

また、40代~50代の女性は、閉経や更年期障害などが起こる時期で、女性ホルモンのバランスが乱れます。ホルモンバランスが不安定になるとイライラしやすくなったり、情緒不安定になったりするので、空の巣症候群になりやすいといわれています。

どのような人が発症しやすいの?

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では、どのような人が空の巣症候群を発症しやすいのでしょうか。空の巣症候群を発症しやすい人は、「子育てにすべてを注いできて、周囲との関係が薄い人」という特徴があります。

具体的には、

  • 専業主婦
  • 趣味がない
  • 友人や話せる人が少ない
  • 外に出るよりも家にいる方が好き

という傾向があります。

外に出ず家にいる人は、子どもが巣立って夫が帰ってこない独りぼっちの家を見て、孤独感を感じやすいようです。

空の巣症候群にならないためにできる対策とは

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空の巣症候群は、進行すると不眠や自律神経失調症、さらにはうつ病に発展することもあります。大切なのは、発症しないように対策をすることです。

1.時間をかけて変化を受け止める

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20年以上かけて育てた子どもが巣立った後の喪失感は、数ヶ月では癒されません。数年かかることもあるのです。子どもが巣立ったことをゆっくりと受け止めるために、部屋を模様替えしたり、子ども部屋を改造したり、断捨離をするのもよいでしょう。

2.趣味を見つける

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家にひとりでいると、孤独を感じやすくなります。悩む時間を作らないように、没頭できる趣味を見つけるのがおすすめです。子どもが生まれる前に好きだったことや、いつかやりたいと思っていた趣味はありませんか?これを機に、自分の趣味を探してみましょう。

3.人との関わりを増やす

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空の巣症候群になりやすい人は、友だちや話せる人が少ないことが多いようです。趣味のサークルや習い事、地域のボランティア活動を通して、新しい人とのつながりを増やしてみるのもよいでしょう。また、パートに出て人と接する機会を増やすのもおすすめです。

ゆっくりと変化を受け止めて新しい生活を始めよう

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子どもが巣立つというのは、嬉しい反面、言葉にしがたい喪失感があります。そのように感じる自分を責めるのではなく、ゆっくりと変化を受け止めるようにしましょう。

今まで子どもに時間を費やしてきた分、これからは新しい自分のための生活を始めてみてはいかがでしょうか。

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