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喪服選びのポイントや着方に意外と戸惑う人多し

年を重ねるごとに、知人や親戚の葬儀に参列する機会が増えてきます。故人を死を悼み、偲ぶ葬儀には、フォーマルな場に相応しい喪服を着用して参列する必要があります。
学生までは制服で参列することが可能ですが、社会人になると制服がなくなる代わりにブラックフォーマルスーツやブラックフォーマルドレスの着用が推奨されます。
しかし、意外にもどのような喪服を選ぶべきなのか、また着て行く際に気をつけるべき点はあるのかなど、正しい知識を持っていないという人も少なくありません。今一度、大人の常識として、喪服の正しい着方やタブーを理解しておきましょう。
これはマナー違反!喪服における『5つのタブー』
喪服には、気を付けなければいけないタブーが存在します。ここでは、葬儀に着て参列してしまうとマナー違反として見られてしまう喪服のタブーを5つご紹介します。以下の5つのタブーに気をつけてコーディネートしましょう。
1.スカート丈が膝上と短い
喪服はスカート丈が膝下になるように選びましょう。あまりにもスカート丈が短い喪服を着用していると、フォーマルな場に相応しくないとして、マナー違反と捉えられてしまいます。
特に30代を超えてくると、葬儀の場に相応しい上品さや慎ましさが求められます。スカート丈は膝下のものを選び、あまり露出度が高くならないよう気をつけましょう。
2.胸元が開いている服装
喪服を着用する際は、露出が多くならないよう気をつける必要があります。そのため、「黒い服なら何でもいいのでは」と胸元が大きく開いている服装はタブーです。
日本で喪服として販売されているブラックフォーマルスーツやブラックフォーマルドレスの多くは、胸元が詰められており、デコルテが過度に出ていないデザインに仕上がっています。
しかし、海外などで販売されているブラックフォーマルドレスの中には、胸元が開いているデザインのものもあるので注意しましょう。
3.華やかな色を取り入れる
葬儀に着て行く服装は、基本的に全身を黒で統一しましょう。時々、全身黒だと味気ないとオシャレを意識してしまう人がいますが、華やかな色を取り入れてしまうと、TPOを弁えていないとしてマナー違反と捉えられてしまいます。
ただし、パールの一連ネックレスだけ、パールのイヤリングだけを身に着けることは許容されています。パールネックレスを身に着ける際は、不幸が重なることを連想させる二連などは避け、必ず一連ネックレスにしましょう。
4.カジュアルな印象を与える服装
葬儀に着て行く服は、黒で統一されていることが望ましいです。しかし、だからと言って「全身が黒で統一されていれば何でもいい」ということではありません。
カジュアルな印象を与えるモードファッションや、フォーマルな場に相応しくない綿や麻、ニット生地などのファッションアイテムはNGです。必ずブラックフォーマルに相応しい服を用意してください。
5.アニマル柄やファーのついた小物
殺生を彷彿させるアニマル柄やファーのついたコートなども、葬儀に着ていく服装として相応しくないと考えられています。
特にバッグなどの小物にアニマル柄が施されていたり、寒い時期にはコートにファーが備わっていたりすることが多くありますが、これらは喪服に合わせるファッションアイテムとして不適切です。
また、葬儀では手荷物が多くなることも予想されるので、折り畳みが可能なサブバッグを持っていくことをお勧めします。
押さえるべきポイントは?喪服の正しい着方を解説

喪服を正しく着用するためには、以下のポイントを押さえることを意識してください。
- なるべく全身を黒で統一させる
- 光沢感のない仕様のスーツやワンピースを用意する
- スカート丈は膝下
- デコルテをなるべく出さない
- ストッキングは黒い30デニール程のストッキングを着用
- 殺生をイメージさせるアニマル柄は絶対NG
全身を黒で統一させ、露出度の低い服装を選びましょう。また、葬儀は故人の死を悼む場所なので、光沢感のあるスーツやワンピースは避けるべきと考えられています。
最近では、喪服一式をセットにして販売している店舗も多いので、喪服選びで迷っている方は、セット売りされているブラックフォーマルスーツやブラックフォーマルドレスを選ぶと安心です。
喪服は正しく着用して故人の死を悼みましょう
いかがでしたか。喪服は故人の死を悼み、哀悼の意を示すために重要です。TPOを弁えた正しい服装で参列するためにも、喪服を選ぶ際のポイントや着用する際のマナーを理解しておく必要があります。今回紹介したポイントを押さえて、葬儀には正しく喪服を着用して参列しましょう。









