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亡くなった人を弔う葬儀は正しいマナーを身につけて参列を

大切な人が亡くなったという知らせを受け、最後の別れを惜しむ場である葬儀へと参列するという機会は、年齢が上がると共に増えてきます。
葬儀は厳粛な場なので、相手のご遺族の気持ちに配慮した行動や心遣いを意識すること、そして葬儀のいう場に適した行動や服装などを守ることが大切です。
これから葬儀に参列する予定があるという方は、大人としてはもちろん、大切な人を弔う場にふさわしい正しいマナーを身につけて参列しましょう。
ご遺族の気持ちに配慮して…葬儀の『絶対NG行為』5選
葬儀に参列する際、守らなければいけないマナーや配慮すべきポイントは多くあります。ここでは葬儀で絶対にNGとされている行為について解説していきます。ここで紹介する行為には、特に気をつけましょう。
1.葬儀開始時間よりも遅れて参列する
葬儀の日時は、参列者にハガキや電話などで事前に知らされています。そのため、基本的に葬儀開始時間よりも遅れて参列することはタブーとされています。
もしも葬儀開始時間にどうしても間に合わない、間に合わない可能性があるという場合は、事前に到着予定時刻などをご親族にお伝えし、会場のスタッフの指示に従い静かに参列しましょう。
開始時刻から1時間以上遅れてしまう場合は、すでに焼香などが終わり、場合によっては式自体も終了していることが多いです。そのため、式には参列せず、ご遺族に挨拶した後、お焼香だけさせていただくと良いでしょう。
2.大きな声での会話や長々と世間話をする
葬儀場に早めに到着した場合、葬儀場には見知った顔の人がいることも多いです。すると、中には葬儀が始まるまでの間、大きな声で挨拶をしたり会話をしたりする人がいますが、これは厳粛な葬儀を執り行う場として不適切です。
また、小声であっても、静かな葬儀場では、長々と世間話をしていると耳障りになることも多いです。そのため、軽く挨拶をする程度にとどめ、長々と会話をすることは極力避けてください。
3.葬儀で遺族にお悔やみの言葉を長々と述べる
葬儀とは、本来遺族が亡くなった方への想いを心にしながら、最期の時を過ごす時間とされています。そのため、葬儀の最中に遺族に対してお悔やみの言葉を長々と述べる行為は、基本的にタブーとされています。
亡くなった方やご親族と仲が良い場合、どうしても気持ちが膨れ上がり、たくさん気持ちを伝えたくなるという人も多いでしょう。しかし、ご家族を亡くした心痛や葬儀を執り行う大変さなどを考慮すると、長々とお悔やみの言葉を述べる行為は負担になってしまいます。
したがって、葬儀でご遺族にお悔やみの言葉を述べる際は、なるべく短く簡潔に留めるようにしましょう。
4.派手な服装や殺生をイメージさせる服装で参列する
基本的に葬儀には喪服と呼ばれる黒を基調とした服装で参列するのが一般的なマナーです。ただし、必ずしも喪服でなければいけないというわけではなく、マナーを守っていれば、平服であっても構わないのです。
しかし、前述した通り、マナーを守ることが重要です。黒を基調とした地味な服装やシンプルな服装を意識し、化粧も派手な仕様は避けてください。
基本的に、アクセサリーは結婚指輪以外はつけませんが、つける場合は、真珠の一連ネックレスなど、シンプルで華美でないものを身につけましょう。
また、服装に関しては殺生をイメージさせる服装もNGです。例えば、毛皮のコートやファーのついたマフラー、動物柄のバックなどが当てはまります。
5.忌み言葉を使う
「葬儀の場で忌み言葉を使うことがタブーとされている」というマナーは、多くの人がご存知でしょう。忌み言葉とは、縁起が悪いと言われている言葉を指します。
- 重ね言葉(「重ね重ね」「またまた」など)
- 死に関わる直接的な言葉(「死んだ」「急死」など)
- 再び「死」が訪れることを連想させる言葉(「再び」「もう一度」)
- 不吉とされる言葉(「落ちる」「消える」など)
このような言葉はすべて忌み言葉に該当するので、葬儀の場での言葉選びは慎重に行いましょう。
また、ご遺族はもちろん、会場にいる方に故人の死因や亡くなった時の様子を尋ねることもNGです。また、ご遺族の心の負担になるような言葉も避けてください。
ポイントを解説!葬儀の際に守るべき正しいマナーは?

葬儀に参列する際は、先に紹介したタブーとされている行為を避け、以下のような正しいマナーのポイントを守りましょう。
- 派手な化粧を避けシンプルな化粧を意識する
- 服装は黒を基本とし、派手な色や露出度の高い服装は避ける
- 葬儀は開始時間10分前までに到着し受付を済ます
- 香典は袱紗に入れ、表書きが相手に見える向きで渡す
- 香典には新札を使わない
- 大きな声での会話は避け、世間話などの長々とした会話も控える
- 基本的にお悔やみの言葉は短く簡潔に
- お子様連れの場合はすぐに退出できるよう出口に近い席に座る
ここに記載されているマナーは、葬儀に参列する際に意識したいマナーのほんの一例です。葬儀に参列する際のマナーはとても多いため、初めて参列する、あまり葬儀に参列した機会が少ないという方は、まずはこれらのマナーから意識して守るようにしましょう。
葬儀では正しいマナーを意識した行動を
葬儀は故人を見送るだけでなく、ご遺族の個人に対する想いを尊重することも大切です。個人に対する敬愛の気持ちはもちろん、ご遺族に対する配慮を忘れず、正しいマナーを意識した行動を心がけましょう。








